ビアスタイル・ガイドライン030300


カテゴリーE:ダークラガー
 
20.ウインナスタイル・ラガー

  ウインナ・ラガーは、赤みがかったブラウンからカッパー(銅色)までの範囲の色合いと、ミディアム・レベルのボディを持つビールである。その際立った特徴は、豊かなモルト・アロマとほのかな甘味。モルト・アロマとフレーバーには、強いトースト香があってもよい。ホップの苦味はクリーンでスッキリしていなければならない。ホップのフレーバーとアロマに関しては、ノーブル・タイプのホップを使用し、ロー(低)ないしミディアム(中)レベルに整えること。フルーティーなエステル香とダイアセチルがあってはならない。低温白濁は、不可。

初期比重(プラート度):1.046-1.056(11.5-14)
最終比重(プラート度):1.012-1.018(3-4.5)
アルコール度数:4.8-5.4% ABV
ビタネス・ユニット:22-28 IBU
色度数:8-12 SRM(16-24 EBC)
    
21.ジャーマンスタイル・メルツェン/オクトーバーフェスト

  メルツェンはミディアムボディのビールで、幅広い範囲の色合いを持つ。オクトーバーフェストの色合いは、ゴールドから赤みがかったブラウンまでの範囲。甘いモルト風味が、ホップの苦味にやや勝っていなければならない。ホップの苦味は、クリーンでスキッリとしていること。モルト・キャラクターとしてはトースト香が支配的で、カラメル香はあっても低レベルでなければならない。また、パンもしくはビスケットのようなアロマとフレーバーがあってもよい。ホップのフレーバーとアロマは低いが、感じ取れるレベルであること。フルーティーなエステル香とダイアセチルがあってはならない。低温白濁は、不可。

初期比重(プラート度):1.050-1.060(12.5-15)
最終比重(プラート度):1.012-1.020(3-5)
アルコール度数:5.3-5.9% ABV
ビタネス・ユニット:18-25 IBU
色度数:4-15 SRM(8-30 EBC)

    
22.ヨーロピアンスタイル・ダーク/ミュンヒナー・デュンケル

  デュンケルは、ライト・ブラウンからダーク・ブラウンの範囲の色合いを持ち、ホップの苦味に対してモルトのアロマとフレーバーが大きく勝っていることが特徴。ホップの苦味については、レベルを控え目にし、スッキリとしたクリーンな味わいを持たせること。伝統的なミュンヒナー・デュンケルは、ミュンヘン・ダークモルトからもたらされる焼け香ばしいパンもしくはビスケットのようなアロマを持つ。ミュンヘン・ダークモルトにチョコレート・モルトもしくはロースト・モルトをごく少量加えて、チョコレート風味を効かせることもできる。ホップについてはノーブル・タイプを使用し、フレーバーとアロマを低レベルに抑えること(ただし感じられる程度は必要)。フルーティーなエステル香とダイアセチルがあってはならない。低温白濁は、不可。

初期比重(プラート度):1.052-1.056(13-14)
最終比重(プラート度):1.014-1.018(3.5-4.5)
アルコール度数:4.5-5% ABV
ビタネス・ユニット:16-25 IBU
色度数:17-20 SRM(34-40 EBC)

  
23.ジャーマンスタイル・シュヴァルツビア

  シュヴァルツビアは、濃いダーク・ブラウンからほぼブラックまでの範囲の色合いを持ち、ローストした麦芽の風味を特徴とする。麦芽フレーバーとアロマには低レベルの甘味があり、麦芽の苦味は好ましくない。ホップの苦味はロー(低)からミディアム(中)の範囲。ノーブル・タイプのホップを使用し、フレーバーとアロマを低レベルに抑えること(ただし感じられる程度は必要)。フルーティーなエステル香があってはならない。非常に低レベルであれば、ダイアセチルがあってもよい。

初期比重(プラート度):1.044-1.052(11-13)
最終比重(プラート度):1.012-1.016(3-4)
アルコール度数:3.8-5% ABV
ビタネス・ユニットF22-30 IBU
色度数:25-30 SRM(50-60 EBC)

24.トラディショナル・ボック

  トラディショナル・ボックは、重厚な麦芽風味を持つ、ミディアムないしフルボディの下面発酵ビールである。ホップの苦味は控え目だが、高い初期比重を設定する場合は、それに比例して苦味のレベルを強めなければならない。ホップ・フレーバーは弱く、ホップ・アロマはさらに弱い。色合いはディープ・カッパー(濃い銅色)からダーク・ブラウンまでの範囲。低レベルであれば、フルーティーなエステル香があってもよい。

初期比重(プラート度):1.066-1.074(16.5-18.5)
最終比重(プラート度):1.018-1.024(4.5-6)
アルコール度数:6-7.5% ABV
ビタネス・ユニット:20-30 IBU
色度数:20-30 SRM(40-60 EBC)

 
25.ジャーマンスタイル・ヘレスボック/マイボック

  “ヘレス”は明るい色を意味するドイツ語で、ヘレスボックは薄い麦わら色からディープ・ゴールド(濃い銅色)までの範囲の色合いを持つ。マイボックも、明るい色調のボックである。アロマとフレーバーを通して強い麦芽風味が感じられ、フルボディであるのが特徴。ホップの苦味は低いが、高い初期比重を設定する場合は、それに比例して苦味のレベルを強めなければならない。ノーブル・タイプのホップによるアロマとフレーバーが、ロー(低)からミディアム(中)の範囲で感じられること。フルーティーなエステル香については最小限に抑えること。ダイアセチルがあってもよいが、微量であること。低温白濁は、認められない。

初期比重(プラート度):1.066-1.074(16.5-18.5)
最終比重(プラート度):1.012-1.020(3-5)
アルコール度数:6-8% ABV
ビタネス・ユニット:20-38 IBU
色度数:4-10 SRM(8-20 EBC)
26.ジャーマンスタイル・ストロング・ボックビール
26-A.ジャーマンスタイル・ストロング・ドッペルボック

  ドッペルボックは麦芽の甘味が支配的なフルボディのビールである。しかし、すぐに飽きさせるほど甘味がくどいのはいけない。色合いは、ディープ・アンバー(濃い琥珀色)からダーク・フラウンまでの範囲。ローストした麦による渋味が感じられるのは好ましくない。アルコール度数が高く、初期比重の高さに合わせてホップの投入量を増減する必要がある。ホップの苦味とフレーバーのレベルはロー。ホップ・アロマはまったく感じられないこと。フルーティーなエステル香についてはドッペルボックに一般的に見られるが、控え目であることが望ましい。

初期比重(プラート度):1.074-1.080(18.5-20)
最終比重(プラート度):1.020-1.028(5-7)
アルコール度数:6.5-8% ABV
ビタネス・ユニット:17-27 IBU
色度数:12-30 SRM(24-60 EBC)

   
26-B.ジャーマンスタイル・アイスボック

  アイスボックは、ドッペルボックのストロング・バージョンである。非常に甘い麦芽フレーバーを持ち、フルボディに仕上げられる。色合いは、ディープ・カッパー(濃い銅色)からブラックまでの範囲。アルコール度数がきわめて高い。ホップの苦味は非常に弱く、ホップのフレーバーとアロマはまったく感じられないこと。フルーティーなエステル香がはっきりと感じられてもよいが、目立つほど強すぎてはいけない。アイスボックは、ドッペルボックを凍らせ、できた氷を除去してアルコール度数を高めたビールである。

初期比重(プラート度):1.092-1.116(23-29)
最終比重(プラート度):N/A
アルコール度数:8.6-14.4% ABV
ビタネス・ユニット:26-33 IBU
色度数:18-50 SRM(36-100 EBC)
 


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