Asia Beer Cup 2014 審査講評 |
Asia Beer Cup 2014 審査委員長 村林 智 |
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クラフトビア・アソシエーション主催、今回で17回目を迎えるASIA BEER CUPが初の国外開催、台湾のブルワリーの金色三麥様の協力を受け、5/15-16、台北にて行われました。 日本を含めアジアの53ブルワリーから、149銘柄のビールが出品され、9か国からの経験豊かなジャッジ25名により、日本、台湾のスチュワードのサポートのもと厳正に審査されました。 本審査会では105あるビアスタイルを12のカテゴリにわけ、ケグ部門と、ボトル・缶部門のそれぞれで金銀銅の三賞をブラインドでカテゴリ毎に選出します。 審査地が国外の為か、通常に比べるとボトル・缶で出品数が増えたのは、国内での開催との違う一つの特徴ともいえます。 各カテゴリを代表するビールを選出するため、各国のジャッジは出来の良さだけではなく、作り手の想いも想像した活発な議論を英語で行いました。 特にLight Lager、New Generationのカテゴリではクオリティーの高い審査ビールが多く出品されていたこともあり入賞ビールの選定に苦労されていました。また、Freestyleのカテゴリではそれぞれのビールの独創性をどう理解し評価するにあたり議論が白熱していました。 日本のみならず、アジア地域全体でのクラフトビールの著しい進化は、まさに缶・ボトル部門でペールエールやIPAが含まれるアメリカン・アドバンスドビールカテゴリやベルジャンビールカテゴリにおいては中国・台湾のブルワーが三賞を制したことで表現できます。多くの厳しいビアファンが当地にもいることがこうした結果からも思い浮かびます。 審査会を通じ、こうした各国のビール醸造技術の進化も確認できるのは大変はうれしく思います。 審査をサポートするスチュワードも、言葉や文化の違いや慣れない環境の中、適切にビールを提供するのに気力体力的にも大変だった様でした。 これら審査結果がビールの更なる進化と美味しい未来に貢献できればと思います。 |
- 補足 - 出品ビール、ブルワリー数: 149銘柄(内海外、38銘柄)、53ブルワリー(内海外11ブルワリー) 審査ビール出品国、地域: 台湾、中国、シンガポール、、ニュージーランド、日本(5か国) 海外からのジャッジの参加国、地域: 韓国、台湾、中国(含む、香港)、シンガポール、ベトナム、英国、ドイツ |
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